『案ずるより産むが易し』　その３

2月13日(日 )二日目。
今日の私のサポーターはN女史。しかし、前日の厳しい状況を知っているのは私だけ。ならば私がお客様とN女史の両方をリードするのは当然の事。自分に不安を覚えながらも、昨日のS女史との反省を活かし、段取りを組立てた。

S女史と百戦錬磨のN女史とならきっとやりとげることが出来る。
もう後戻りは出来ない。続々とお客様は来店された。
目の前には昨日よりぐっと多い11人のお客様。そして、時計の針は定刻の10時を指した。

「突っ走れ! 笑え! 迷わず話せ!」
と私は自分に言い聞かせた。

終始、沈着冷静なN女史の賢明なサポートに助けられ 円滑に事は進む。
何度も時計を見た。今のメニューの時点で見上げたこの時間が、果たして時間配分的に適当かどうかそんなことはわからない。が何度も時計を見た。

とにかく、最後の5品目まで完成させて終りたい・・・4品目、無事終了。とうとう最後にたどり着いた。

最後のメニュー、急きょ取り入れたのにもかかわらず、大人も子供も予想以上に盛り上がってくれた。「取り入れて良かった・・・」とホッとした。

調理作業が終わり、続いては「エスプレッソ＆コーヒーマシーン」で出来たてのエスプレッソを飲みながらご試食タイム。

参加者からの「おいしい!」の声にようやく肩の荷が下りる。皆さん、ラッピングもことの他喜んでくれた。

完成したスイーツを袋に詰めると、お客様二名が席を立たった。

そういえば、いつしか時計を見る事さえ忘れていた。昨日は大幅にオーバーした終了時間はどうだったのだろうか？
気になる私に、「第一陣のお客様が帰られたのは、ちょうど13時だったと社長が言っていました」とN女史から報告を受けた。言われるまで全く気付かなかった。定刻通り、全てのスケジュールが進行していた事を。

そして最後の3組のお客様が帰られた。「楽しかった!」の言葉を残して．．．
「やり遂げた・・・」
この充実感は、お産で我が子を産んだ瞬間痛みを忘れる、あの安堵感に似ているかもしれない。

まさに、
“ 案ずるより産むが易し ”
人は挑戦して乗り越えて成長する。

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S＆N女史。私を育てて下さったお二人の温かいお気持ちとサポートに、心より感謝申し上げます。
そして、全面的に協力して下さった弊社従業員の皆さん、参加された皆様、本当に有難うございました。
そして、私に挑戦するきっかけを下さった明徳会関係者の皆様、山形パナソニックの皆様にも、お礼申し上げます。

そうして、私の無謀な初挑戦は無事幕を閉じたのでした。普段フルーチェとホットケーキしか作らない、こんな私の課題は、“ 普段からお菓子を作るお母さんになること ”・・・かもしれませんね。

次の挑戦はあり得るのでしょうか? それは主人次第！
だって、このキャンペーンへの挑戦も、このブログ復帰も、「まんまと主人の策略にハマった！」としか思えないのですから・・・