災害ボランティア

私が住んでいる大江町では「亘理町での災害ボランティア募集」プロジェクトが始まりました。被災地に支援物資を届けに行った町長の肝いりで始まったこの企画、4月18日~28日までの間、町民や役場職員で災害ボランティアとして被災地に入るというものです。私も、ボランティアに行った方々の話を聞いて、「私でも行ける」と判断し、申込させて頂きました。

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ただ、このようなボランティアを主催する側は、ボランティアの意味をわからず、観光やゴミ拾いと勘違いして参加申し込みしている人もいるのではないかという方もいないかと心配しています。
確かに、被災地がどうなっているのか?という物見遊山の観光に行くわけではありません。私が聞いた現状を少し書かせていただきます。

「ボランティアという名のカメラ小僧」
ボランティアに来て、カメラで写真を撮るのがメインになっている人達がいるということ。報道カメラマンは許可を撮り、プロの機材とプロの目線で被災者の気持ちを慮りながら、被災者の邪魔にならぬよう撮影しています。
大した腕も、知識も、モラルもないにわかカメラマンが、所詮いい写真を撮れる事はありません。公道に違法駐車したり、交通の妨げになったりし問題になっているようです。何よりも、ボランティア中は、そこに集中したいものです。

「水道がないということ。トイレがないということ。」
上下水道が通っていない地域に入る場合、用を足すのも大変です。自分のものを自分で始末しなければならないという状況を想定しているでしょうか?

「ボランティアも命がけ」
破傷風の危険もある泥をかき出すためのゴム手袋、防塵のマスク、踏みぬきしない靴や長靴、破れても汚れても構わない雨具着用、粉塵対策のゴーグル・・・場所によっては海が津波とともに運んできたヘドロは人間が垂れ流してきたものを含んでいるかもしれません。

「食事は自前」
炊き出しで行ったとしても、自分たちの食べるものは別に用意します。場にそぐわない食事は、顰蹙を買います。また、作業中に食事をとる場合は、泥だらけの中で食事することもあります。簡単に食べられる物を用意した方がいいとのことでした。念の為、除菌ウェットティッシュがあるといいらしい。炊き出しで余った食事は、現地に置いてくるのが暗黙のルールと聞きました。

「飲み物は水」
水は怪我した場合の流し水にもなりますし、手洗いやうがいにも使えます。水を含ませたタオルで、粉塵防止にもなります。

「重労働もある」
水を含んだ畳、材木やがれきは結構な重さになります。屋外での土木作業や建設作業を想定する必要性があります。

「言葉に気を付ける」
津波が持ってきたもの。すべてはごみではありません。もともとは生活で使っていたもの、あるいは宝物が落ちているのかもしれません。すべてをゴミ扱いしたり、あからさまに嫌な顔をしたりする態度はとても失礼ですね。また、勝手に持ち帰るのは犯罪行為です。

「具合悪くなる」
ボランティアに行った人で、何日か後に体調を崩す人もいます。無理せず気を付けて。具合悪いままに手伝えば、弱っている被災者のに重大な病気を移してしまうかもしれません。

以上、マニュアルや行って来た人たちの話を参考に書いてみました。


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