先輩に学ぶ

8月18日火曜日、ゴルゴ松本さんの講演会『出張!ゴルゴ塾 命の授業』に出席して来ました。ゴルゴ松本講演会 チケット

先日、「あっ!命の授業」(ゴルゴ松本著 2015年4月発刊)という本が発売になってますが、文字で書いてあるのを読むだけでは伝わらない、直接聴く生の迫力というのを感じてきました。そして、講演会というよりも、ライブに近かったのかもしれません。その場、その時に応じてその授業は変わっていくようです。その凄さというのは、

この生の講演を聴いてわかりました。年々磨きがかかっているように思えます。

今回、講演会を企画したのは、かほく町民大学ひなカレッジ(河北町民有志からなる実行委員が企画し運営する講座)で、講師選定から企画、運営など本当にすばらしいですね。そして、大変だったと思います。お疲れ様でした、そしてありがとうございました。

講演会の中味については、本の売れ行きやこれからの興行にも差し障りがあるといけないので何も申し上げません。それ以上に、この講演会で90分(思い余って120分でしたが)しゃべりっぱなしのゴルゴ松本さんの話し方、講演の内容、構成、巧みな話術など感心しておりました。

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実は、ゴルゴ松本さんは、10年前にも山形に来ておりました。田舎に泊まろうの撮影風景

それは「田舎に泊まろう!」というテレビ東京の人気番組の二週連続の特番で大江町にお泊りに来ていたのです。

〇「ドラマ『おしん』の名場面に登場した田舎に行きたい」とゴルゴ松本が山形県大江町へ

実はこのお泊りしたお茶屋さんは、むーちゃん自宅と当社大江店のちょうど中間にある、歩いて3分ぐらいの距離なのです。むーちゃんの三男とお茶屋さんの次男が同級生ともあり、カイノ家とお茶屋さん一家は家族ぐるみで仲良くさせて頂いてたりします。

(以下、2005年9月20日の回想)

その日、大江町の左沢にゴルゴ松本さんがロケに来て、しかもそのお茶屋さんにいるなんて情報はまったくわかりませんでした。
むーちゃんは、次の日成人病センターで検診があるため、20時までに夕食を済ませ早めに就寝してしまいました。

しかし、夜中に携帯電話からけたたましい着信音が。
こんな夜中に何事だ!?と出てみると、むーちゃんの姉サトちゃんからの電話。
むーちゃんは、夢うつつのため眠くてよくわからないが、サトちゃんが興奮しているのはわかりました。

「ご、ごるごぉつむぁつもとが来てるらしい、近くに!おまえの、その、まえの、やまか×△ちゃべしっ! ひでぶっ!」
(何を言ってるのだ?シスター)

冷静に話を聴いてみると、内容はこうです。
「大江町に住むサトちゃんの同級生ユカチンが、ゴルゴ松本さんが田舎に泊まろう!という番組のロケでお茶屋さんに泊まっているという噂を聞き、私に情報をくれたが、お茶屋さんとも親しいキミ(むーちゃん)は知っているのか?」
ということらしいです。
ホントかどうか眠くて考えるのも面倒なので、翌日に検診が終わってからお茶屋さんに行ってみることにして、あっという間に眠りにつきました。

 

団子作り(やまかお茶さん)さて早朝の検診も終了後、お茶屋さんにそのまま直行してみました。まずは偵察ということで。
ただ、いかにも!というのはどうも恥ずかしいので、何気ない雰囲気を装いお茶屋さんに行くと、なんとも朝からたくさんの人だかり。
(噂は本当だったんだ!)
と思いながら、
「なにがあったんですか?」
と通りにいる人にそ知らぬフリをして尋ねてみました。
「いるらしいよ!」
とこそっと教えてくれた。あんたも噂を聞きつけて来たクチだろ?と言う感じで、誰が来ているという主語がないのは気になりましたが、やはりゴルゴ松本さんが来ているのは間違いない!

さらに話を聴いてみると、前日、山形ならではの、地酒攻撃、郷土料理攻撃の大歓待をうけて潰れてしまった彼は、早めに就寝したらしいとの情報が。
二日酔いのところ(無理やり起こされて?)、早起きして、団子作りに挑戦しておりました。

ロケ当日は、秋の彼岸の頃。お茶屋さんこだわりのしょうゆ団子の販売時期だったのでちょうどお手伝いできたようでした。この団子は手作りで手焼きという、添加物のない昔ながらの美味しさです。彼岸や盆、正月などにしか作らないため、このロケはタイミングが良かったようです。(写真提供:N崎屋さん)

その団子づくりもひと段落し、彼はお茶屋さんの孫さんを保育園のバスに乗せるために玄関先に現れました。
(その過程を、他の町民のみなさんと温かく見守っておりました。)

その孫さんをバスに乗せ、出発をお見送りし、撮影が一旦終了。ゴルゴ松本さんは、そのためちょっとの間だけフリーに。そこへ、電光石火のごとく私は彼に駆け寄りました!
一瞬身構える、ゴルゴ松本さん。

「おひさしぶりです!政彦さん(ゴルゴ松本さんの本名)!」
「?……!!」
事態が飲み込めないゴルゴ氏。しかし、思い出した。
「おぉっ~!カイノか!お久しぶり!・・・・・ ところで、おまえは何でここいんの?」
というわけで、私とゴルゴ松本さんは再会を果たしました。

わけがわからないのは、撮影を見に来ていたギャラリーと撮影チームの方々。お茶屋さんのとなりの文房具屋さんが、
「カイノ君、知り合いなのが!?」
とちょっと興奮気味に質問。

思い出話に華が咲く私の代わりに、ゴルゴ松本さんがカメラ目線で説明してくれます。
「そうなんですよ!俺たち知り合い。こいつはね、昔俺がバイトしていたドーナツやのバイトの後輩なんです!」
「へぇ~っ!」(周りの人々のどよめき)
そうですよね、私でさえこの偶然ともいえる再会に驚いてますし、「俺はゴルゴ松本の後輩だ!」なんて宣伝してませんので、そりゃ、みなさん驚きますよね。

後日談ですが、私の再会の様子もテレビ放送されていましたよ。(番組的にはうまく編集されて「感動のない再会」の一言で片付けられちゃいましたけど:汗)
ですが、悲しい事に山形の放映ではなんと提供スポンサー紹介のためカット!(なにを~!)

ともかく、後から子供も連れて行ったりして、あれこれお話したのですが、政彦さんの
「カイノ~、俺もサイン書く身分になったよ~」
とシミジミ語っていたのがとても印象に残っています。

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そんな出来事から早十年。とくだん、ゴルゴ松本さんとは連絡はとっておりません。活躍を微笑ましく見ているだけです。

ただ、昔のドーナツバイト仲間から、今年の6月頃「徹子の部屋」にゴルゴ松本さんが出演するという情報を受けていたので、昼休み時にそれを見ておりました。

ボキャブラ天国で売れてからは、とんねるずやさまぁーず、ウッちゃんナンちゃんの番組に出てたりしていました。その後、競馬や競艇のCS放送に出演、ポケモンサンデーや天才てれびくんなどにレギュラー出演しており、NHKのドラマなどにも出演もしておりました。
最近では、2011年あたりからゴルゴ塾で評判だった(?)「あっ!命の授業」で少年院まわりをしたところ、それが評判になり、フジテレビのバラエティ番組で取り上げたところYouTubeでは200万回を超す再生回数になったと聴きます。そして、2015年5月には著書『あっ!命の授業』を出版し、8月には20万部突破らしい。

ある時、倫理法人会のモーニングセミナーで、そんな活躍を見せてくれるゴルゴ松本さんがバイトの先輩で、『徹子の部屋』で漢字を使った授業の話を引き合いにだして挨拶をしたことがありました。
その話をたまたま聴いた河北町から来ているすとうさんが、びっくりした面持ちで私に驚きの話を持ってきてくれました。
河北町に、ゴルゴ松本が「あ!命の授業」の講演でやってくると!
「まじですか!それは絶対に行きたい!」
と答えました。さっそくそのチケットを実行委員でもあるすとうさんに三枚予約し、心待ちしながら当日に至ったのでした。

タペストリー当日は、家族三人で早めにサハト紅花に行きました。そして、講演の席を取るために列に並んでいると、ひなカレッジの役員もしているすとうさんが私を見つけてくれました。それは、代表のはやしさんの好意もあり、知り合いの私を講演前の楽屋に通してくれるというのです。
すとうさんと知り合いでなければ楽屋に入る事もなかったでしょう。ここに至る過程において、凄い偶然性と共時性を感じましたよ!
そして、並ぶ列に家族を残し、私だけ楽屋をのぞきに行ってきました。ミスタードーナツで買ったドーナツ三個もって(笑)

「こんにちはー、入ります~!」
「お久しぶりです~、カイノです~」(10年前と変わらないベタな挨拶:苦笑)

振り向いたゴルゴ松本さんは、
「おぉっ!カイノ!来ると思ってたよ!やっぱり来たな!」
と言うと、24年前バイトしていた頃と変わらぬ松本政彦先輩に戻っていました。

「カイノ、前回は何年前だっけ?」
「なんてお茶屋さんだっけ?」
「町の名前は?ここ河北町には近いのか?」
いろいろと聞いてきます。

(はいはい、ちゃんと調べておきましたよ。先輩)
と思いながら、
「前回は10年前の9月20日21日ですよ。やまかお茶屋さんですよ。大江町左沢(あてらざわ)というところで、ここからも近くですよ。」
と聞かれた情報を伝えました。そのデータを大事にするきちんとした性格、昔から変わりませんね。昔は、神経質なぐらい細かいところまでこだわる性格と自分にも厳しい体育会系。
ですから、後輩にはかなりの厳しさを要求する性格でした。(でも、女の子と新人には優しい)
私がドーナツ作るのを習う時も、時間内にドーナツを揚げられないとか形が綺麗でない時には、彼に怒鳴られました。
そんとき習ったオールドファッション、シュガーレイズド、フレンチクルーラーを三個持ってきましたよ。チョコファッションが好物なのはなんとなく覚えてますが、夏場なのであえてノーマルのオールドファッションです。

話は尽きませんでしたが、そろそろ本番の仕度の時間です。
「楽しみに講演聴きます!」
と伝えて、会場に向かいました。列に待つ長男と嫁さんにもその内容を報告しました。

そして本番。会場と一体化するために子供を壇上にあげ、楽しい講演に仕上げていきます。大志君という男の子は頭もよく、いいコンビになりましたね。
しかし、突然、大江町の田舎に泊まろう!でロケに来た話に。そしたら、成り行きですかね?
「その時に再会した後輩が今日も来ている。カイノ、いるか!?」
(えーー、聞いてないよ:冷や汗)
私とゴルゴ松本さんは、楽屋でネタあわせはしておりません。ですが、後輩思いの性格でしょうか?それとも、山形の人と打ち解けるためのネタでしょうか?私がおみやげに持っていったドーナツもネタにしながらライブ授業を組み立てていきます。
ポケモンサンデーやNHK教育の天才てれびくんのおかげでしょうか?子供の扱いも天下一品です。どんどん、観客と一体化していきます。

何よりも、いろいろなメッセージを訴えかけたくて、汗と情熱がほとばしっています。昔から熱い先輩でしたが、さらに人を感動させる、人を泣かせる、人を動かす熱さを見せてくれました。
授業の内容ももちろん感動しましたが、このライブの完成度、情熱、迫力、優しさ、トークの手法など、いろいろ先輩の背中に学びましたよ。ありがとうございます。

また、十年後、山形で会いましょう、先輩。

まさ兄と


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  • コメント (2)
    • 小國利宏
    • 2015年 8月30日

    2005年、10年前でしたね。あの日のことは鮮明に覚えております。

    海野君の写真思い出しました。奥さん息子さんと見えられていました。

    ゴルゴさんと知り合いであることも覚えております。

    早いものですね

      • カイノ社長
      • 2015年 8月31日

      小國様

      コメントありがとうございます。
      ほんと10年あっという間でした。有名人の方が田舎の街に来ると、ほんわかに盛り上がります。「田舎に泊まろう!」とか「鶴瓶の家族に乾杯」とかいい番組ですよね。
      そういえば、田中陽希さんの時も一緒でしたね♪

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