【2】エコキュートの仕組み
ガスや灯油の給湯器の場合、ガスを燃やしたり灯油を燃やしたりして熱を出しお湯を作るわけですが、エコキュートの場合はどうでしょうか?
エコキュートは「ヒートポンプ式給湯器」です。
すると、『ヒートポンプ式給湯器とはなんぞや?』という質問が出てきそうですね。それをひとことで表せば、「大気熱を集め、その熱でお湯を沸かす」ということになります。
詳しくは下の図を見てください。(クリックすると画像が拡大されます)、
1:大気中の熱を取り込みます。
※その取り込んだ熱を媒介するのが冷媒と呼ばれるものです。エコキュートの場合はCo2を使っています。
2:それをギュッと圧縮すると加圧されて高温になります。
3:熱くなったところで、その熱を水に伝え、お湯を作ります。
4:熱を伝え終わった冷媒の圧力を開放します。
※その時、外気温よりも冷たい空気が発生しますが、それをプロペラで吹き飛ばします。
以上はエアコンと同じような原理です。外の機械(ヒートポンプユニット)が動いているときにそばに行くと、とても涼しいです。(冬はとても寒いです)
よく考えると不思議ですよね。外気温が氷点下でもお湯を作る事ができるというのですから。
それは、機械にとってはマイナス5度であっても、マイナス10度よりは5度も暖かいということです。その5度の温度差も加圧されることで更に高温になり、その熱をお湯に変え、タンク内に90度のお湯を貯える事が出来るのです。
・注意点
このような原理ですので、最低気温が-10度を下回る地域では、通常タイプはお使いできません。そのような寒冷地では、-25度まで使用可能な寒冷地向けの機種をオススメしています。
また、-20度になるような地域では(山形ではほとんどありませんが)貯湯タンクユニットも屋内設置を推奨しています。