「買い替える節電」と「モッタイナイ」のバランス:お客様の問い合わせから
- 2011年 6月1日
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東京のT様からある問い合わせが来ました。
15年来のエアコンと冷蔵庫があるんだけれども、「買い替える=省エネ」と「物を大切に最後まで使う=もったいない」のとどちらの考え方がいいのか・・・という相談のメールでした。
(以下メールの返信内容です。T様のご了解を得ております。)
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家庭で電力消費が最も大きな機器であるエアコンですが、最近の機種は大幅に省エネ性能が高まっています。
例えば、1995年製(ほぼ15年前)のエアコンを2009年モデルに買い替えるだけで40%電気代を抑えられるという結果が出ております。
机上の空論かもしれませんが、年間の電気料が24000円として、その40%を計算すると一年間でおよそ1万円弱のお得となります。
しかも、「自動フィルターお掃除機能」や「いる所だけにスポット的に風を送る機能」とか「花粉にも効く空気清浄機能」とか様々な付加価値も高くなっていますので、単に電気の使用量を減らすだけはないかもしれません。
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※買い替えのシュミレーションできるサイト「しんきゅうさん」で、買い換えるとどのくらいになるのかの計算もできます。
『しんきゅうさん』 https://shinkyusan.com/
これで計算すると、約15年前のエアコンを最新のパナソニック主力機種に交換すると、やはり年間1万円ほどお得で、杉の木約14本分のCo2(二酸化炭素)を削減できます。
冷蔵庫にいたっては、450リットル弱のタイプを同型に交換したとすると、なんと!年間2万円ほどの電気代を節約し、杉の木約30本分のCo2を削減!
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まぁ、結論から言いますと、
1:電器屋さんの統計上の数字からすると、15年使用はすばらしい。冷蔵庫もエアコンも家庭での平均耐久年数は11年弱で、メーカーの法定部品保有年数も8年ということを踏まえれば、それを越える15年もお使いというのはすばらしい快挙。
家庭の会計上15年は減価償却を終わっており、大変な長きにわたり商品を使っていただき感謝申し上げます。という感じなのです。
2:電気代はこれから上がるかもしれません。原発問題のためでなく、原油高騰という事実もあるからです。これからのエネルギー政策もあるので、少しでも電気代減らしておきたいということ。そのためには、買い替えはマルです。
3:二酸化炭素的には、両方交換すれば、杉の木45本分の二酸化炭素を削減できます。ということは、45本も杉の木を植えなくていい=花粉症にもいい?という算段が・・・
最後に
まだ動くうち、余裕を持って、納得いく商品を買うのも大事です。エコポイントの駆け込みと同じで、欲しくもない商品を故障や切羽詰まった状態で買わされるのは、T様の嫌いなパターンだと思いますし(^^;
というのが、私の見解です。もちろん、買い替えると「出費」しますし、「もったいない精神」がブレーキをかけますが、お客様は、「買い替えるエコ」「買い替える地球温暖化防止(杉花粉防止?)」「買い替える義援」「女房は代えられないが電化製品は・・・」「旦那と古い電化製品は役立たないが、新しい電化製品は役立つ」などと買い替える理由を持って買い替えしているようです。
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以上が、メールを送った内容です。買い換えるというのは経費もかかりますし、買った製品が長年その場所に居座るわけですから、慎重にならざるを得ません。
お客様の後悔がないように、我々「家電アドバイザー」の立場として、時には「環境マイスター」の立場として、更には「地球温暖化防止推進活動員」として、そして「エコピープル」として(ちょっとシツコイ?)きちんとアドバイスできるよう心がけていきます。