『ユーミン』
- 2011年 2月28日
- カテゴリー : 「セカイノカイノ」が行く! . つれづれ
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「ユーミン」といえば、松任谷由実さん(荒井由実さん)ですね。
店に遊びに来た同級生のS田君から面白い話を聞きました。
それは、私達が育ち、町中の路地裏を駆け巡った「左沢(あてらざわ)」の話をしているところからでした。
私:「左沢って不思議などごろだずね。こそっと、有名人がいたり、有名人が来たりして」
S田君:「んだんだ。それでよ。この前、本読んだらこだなごと書いであっけず。知ってだっけが?」
と、彼は私に説明してくれました。(私はその本を読んでないので、彼の話とユーミンのホームページをもとに書いています)
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ユーミンの育ての親ともいえる「宮林秀子さん」にまつわる話でした。もともと、東京都の八王子で老舗の呉服屋の娘として産まれた由実さん。
「ゆみすけ」というあだ名で、呉服屋のアイドルとして育てられたようです。ですが、ご両親も家業で忙しく、名物お手伝いだった「宮林秀子さん」ことヒデちゃんに育児を任せられたそうです。
※「結婚する時なんか、ひでちゃんと別れるほうが悲しかったというか」(ユーミン談)
そのひでちゃんこと宮林さんは、なんと左沢出身だということ。そのため、「ゆみすけ」も幼少の頃(?)左沢にひでちゃんに連れられて来た事があるというのです。
以下『文藝春秋』2011年三月特大号より
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新連載 『時代を創った女①』松任谷由実
柳澤 健(ノンフィクション・ライター)
『ユーミンと自立する女性の世紀』 (内容抜粋)
?洋楽に囲まれた少女時代?
荒井由実、のちの松任谷由実は一九五四年一月十九日、東京都八王子市で四人兄弟の次女として生まれた。
由実には二人の母親がいた。実母の荒井芳枝、そして家政婦の宮林秀子である。
荒井呉服店の跡取り娘である芳枝は、近所の織物の仲買商の番頭を婿に取り、家業とPTA活動に熱心だった。趣味は芝居見物。家事と子供たちの世話はすべて家政婦に任せた。
宮林秀子は山形県出身。穏やかで優しい人格者だった。
「母親は大正時代のぶっ飛んだモガ。赤い自転車がトレードマークで、近所でも評判だったと聞きました。小柄なひでちゃんはコロボックルみたいな人(笑)。
近所や少し遠くの川原に散歩に行く時には、童謡を歌ってくれました。実家の左沢(あてらざわ)に里帰りする時には、実の子供同然の私を一緒に連れて行ってくれた。森羅万象に何かが宿っている、というアニミズムのような感覚は、ひでちゃんから無言のうちに教わったような気がする」(松任谷由実)
モダンガールの生みの親と、「いつも妖精を見ているような」育ての親。ふたりの母親の影響は、二重螺旋のように荒井由実の人格を形成していく。
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どうでした?
「橋田壽賀子さんの疎開先が山形(西川町?)だった」「中島みゆきさんが山形二中に在籍していた」に匹敵するようなショックを覚えました。(どういうショックだ?笑)
いろいろとネットで調べたら、松任谷由実さんのアルバム「Wings of Winter, Shades of Summer」の「ただわけもなく」という曲が、実は「宮林秀子さんへのレクイエム」という記事も見つけました。
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田舎者の私達二人は、この話を共有し、
「いい話だっけずね~」
と語りあったのでした。