『情報の目利き』

JR左沢線は4月4日より通常ダイヤに戻るそうです。被災地を支えるためにも、裏の山形や秋田は平常を取り戻すことが大事です。
しかしながら、東北各地で震災が原因またはトドメを差し、倒産する旅館や企業などもでてきており、経済的にも経営的にも余談が許せません。

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ところで、

私もやっているTwitter(ツイッター)という情報サービス。
このTwitterは私にとって、震災中最大の情報源でした。(揺れながら、「ダメかもしれない」とつぶやいてました)
停電になり、しかも携帯電話通じないなか、TwitterやFacebookなどのソシアルネットワークサービスは3Gのデータ回線を使っていて使用可能でした。いつもと違うあっという間に流れるつぶやきタイムラインの中に津波情報や被害情報が錯綜してましたが、現状を知り、どこで何が起きたのかを知るかなり有効なツールでした。
また、安否確認などで使う方もおり、夫婦どうしで「だいじょうぶか?」「だいじょうぶ。そっちは?」なんて会話も飛び交ってました。私も、遠く離れた友人たちとやり取りでき、情報が寸断された山形を取り巻く情報を教えてもらうことも出来ました。

しかし、何が正しい情報で正しい情報源が何かもわからないまま何日か過ぎていきました。そこに福島原発の騒ぎです。山形市は120キロ、米沢は100キロ圏内です。パニックにならざるを得ません。その中にうわべだけをリツィート拡散した無意味なつぶやきやデマが流れます。そんな私も調子に乗って拡散したり、山形が原発に近いこともありヒステリックになったりと、今反省している一人です。やはり「情報の目利き」というのが重要だと悟ったのです。

例えば、放射線の量の読み方がわからない人に、ニュースや新聞、ツイッターなどで流れていた「基準値をオーバーした」とか「平準値を超えた」とか言われても、山形にいて安全なのか危ないのかがわかりません。
時々、「CTを撮るより安全」とか「レントゲンを1回撮るとこのぐらいなので混乱しないでください」などと安全性を訴えられても逆に混乱してしまうと思いました。
だって、外にいてある放射線量を6時間浴び続けるとレントゲン1回と同じレベルになるという地域の場合、外に24時間出ていたとしたら一日に4回もレントゲンを撮っているということになるわけです。私が知りたかったのは「このまま毎日4回もレントゲンを撮り続けるという日常」が安全かどうかということなのです。そして、それが、どんどんと周辺部に広がり、避難勧告が30kmから50km、80km、100km、150kmとならないかと心配したのでした。

現実的には、30km圏外では前述レベルまでの放射線量がないわけで、山形が現実にそういうことになったわけではありません。ただ、インターネットで調べると、「チェルノブイリの現実を見れば300キロでも被爆の危険」というデータもあるわけで、我々が納得できる説明をしてくれる方がいなかったのがその原因でした。(まぁ、東電も保安院も国もどういう状況かわからないパニック状態だったわけで、これから状況が悪化しメルトダウンすればまたそういう危機感はありますが)

今では、ツイッターや信頼のおける仲間たちの紹介で、東大の中川先生、大前研一氏、飯田哲也氏他いろいろな原発の考え方を、肯定的な立場、否定的な立場、楽観論、悲観論双方の客観的に教えてくれるソースを認識しました。ですので、現在、いろいろな情報を整理し、徐々に理解できるようになり、情報としては安心してきております。

感じたのは、
結局はその情報を信じる信じないは自己責任です。自分が信じられる正しい情報を流してくれる方々を見つけ、普段から目利き力をあげておくべきだということです。あとはデマを拡散しない、リツイートする前にデータの信憑性を疑う事も大事です。

あとは、原発が冷却され、安定してくれるのを祈るばかりです。解体されるまで何年かかるかわかりませんが、世界中の知恵と技術の推移を集めて、危険を回避できることを見守っています。そして、作業にあたられる方々の身の安全をお祈りしております。


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  • コメント (2)
  1. いいエントリーをありがとう。

      • カイノ社長
      • 2011年 4月8日

      ひでおさん

      いいかげん、仕事のエントリーを入れたいのですがなかなかそうもいかないですね。

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